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【綿陽(中国四川省)鈴木玲子】「夫や我が子はどこに」。地震で甚大な被害を出した北川県。行方のわからない家族の生存を信じ、いちるの望みを託した人々が避難所や病院に張り出される負傷者名を探し続ける。  17日、記者は綿陽の避難所、九洲体育館に主婦、李清江さん(25)を訪ねた。前日、北川県での取材中に李さんと知り合い、体育館まで6時間、被災者を運ぶトラックの荷台に一緒に乗った。  建物修理工の夫沈啓軍さん(28)らは地震の起きた12日、親族の新築祝いのため北川県の食堂に集まり、祝いの宴をあげていた。店は全壊し、一瞬で全員ががれきに埋もれたと聞く。実家にいた李さんと愛娘の成城ちゃん(3)は難を逃れたが、店への道は寸断され、捜しに行くこともできない。  李さんは妹ら10人と体育館の外階段の下にいた。リュックから取り出した4冊のアルバムには思い出が詰まる。夫の実家で結婚式を挙げた時の写真、夫婦で愛娘を抱きしめる写真……。北川県の自宅も全壊し、取り出せたのはアルバムとわずかな衣服だけ。「夫はいつも娘にべったりだった」。写真の中の笑顔の夫をさすった。  一緒に綿陽の九つの病院を回った。人民病院にも壁一面に負傷者の氏名、年齢、住所が書き込まれた名簿が張り出されている。横幅12メートル、縦1.5メートル。2000人以上の名前がある。  李さんは顔を近づけ、1人ずつ左手人さし指でたどっていく。薬指に金の結婚指輪が光る。「多過ぎるわ」。名簿の周りには無数の尋ね人の紙が張られている。生後6カ月の幼児、職場の友人、娘、妻……。ペンがなかったのか、名前と連絡先の電話番号を何かでひっかいて記した紙も。  4時間かけたが、安否を確かめる情報は何もない。病院はほかにもあるものの、「これ以上回っても無駄。帰ろう」。体育館に戻って座り込み、ふと空を見上げた。「これからどうすればいいの。私は娘を抱えているのに、仕事も家もない」 【関連記事】 フレッツ flets 携帯電話 ワコール 経営コンサルタント レンタルサーバー
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